■第6章(2)

俊介は汗に濡れ始めた松田の首筋にもう一度唇を寄せると、ゆっくりと起き上がった。松田の体は快楽に染まり、色香を帯びて俊介を誘惑する。
「いいね…部屋暗くして、裸で、気持ちよくてさ。エッチしてますって感じ」
そこに愛情が伴えば、また違った実感になるのだろう。俊介はまだそれを知らない。知る術もない。
「ごめんね、ローションとかないんだけど、今日は痛くしないって約束したから」
勉強机の引き出しからハンドクリームを出し、これでいいよね、と松田に問う。少し固めのそれを指先に伸ばして、ついでに爪が伸びていないことも今さら確認してから、そっと後ろに塗り付けた。
「んっ…」
ひく、と開いたのを指先で感じ取り、奥にぐっと進める。すぐにぎゅっと締まったのを宥めるように、ゆっくり動かして慣らした。ほどなくして二本目の指を差し入れても引き攣るような抵抗はなく、内壁にしっとりと包まれて心地よいとさえ感じるほどだった。
「あ…あ、ん、あ」
「マッチー、最後に彼氏としたのいつ?」
溶けたクリームがくちくちと音を立て始めた頃、俊介はふいに松田に問いかけた。
「あ、なん、で…っ?」
「んー?前した時よりだいぶ柔らかいなと思って。彼氏としょっちゅうやってるからじゃないの、これ」
「あっ…!」
ぐりっと指を回すと、緩く喘いでいた松田はびくんと跳ねて中心を震わせる。俊介は松田が反応した時に触れた箇所に指先を合わせ、ぐりぐりと押し上げた。
「ここ、何か当たるけど、気持ちイイとこ?」
「あっ、あっ、だめ、やめっ…」
「…気持ちよさそーだね」
男との経験などまるでなかった俊介だが、そこを攻められて悶える松田は見るからに悦に入った表情をしていて、今まで自分に跨がって腰を振っていた女や何度か見たAVの女優などとは比べ物にならないほど艶かしかった。
「ね、ずっとここ弄ってたらイク?」
興奮と興味が入り交じり、俊介は執拗にそこを嬲り続けた。勃ち上がった松田の中心からはとめどなく粘液が溢れて、淫靡な匂いを俊介の鼻腔に届かせる。俊介は夢中で指を動かした。
「あ、だめ、あっぁ、あぁっ…」
「すごい、やらしー…ね、イクとこ見せてよ」
「あ、あ!」
俊介の声に呼応するように、松田の腰がぐっと浮き上がる。攻められるままにがくがくと揺れ、一瞬指への締め付けが強くなった後、
「…っあ、あぁっ…!」
びくびくと痙攣しながら、松田が達する。黒い肌に、ぱたぱたと白濁が散った。
「…ん、」
それを見ていた俊介の先端からも、とぷりと先走りが溢れ出た。

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