ようやく、両腕を拘束していたTシャツが外される。そして、下半身を隠していたものも、全て取り払われた。
「あっ、ずるいっ…」
オミはまだボクサーパンツを穿いたままなのに。俺だけ丸裸にされて、ひどくいたたまれない気持ちになった。
毛布を手繰り寄せて体を隠し、じっとりとオミを見上げる。
それがオミの加虐心を煽ってしまったのかもしれない。
「じゃあ、トモが脱がせて?」
にっこりと、瞳も唇も綺麗な弧を描かせて、オミは俺に強請ったのだ。
隠した場所が見えないように気をつけながらもう一度起き上がって、そろそろとボクサーパンツに手をかける。ぐっとゴムを引っ張って下ろすと、欲望の象徴が顔を出した。一瞬怯んだけれど、手を止めずに何とか全て脱がせる。
「あ、あの…」
顔を見られなくて俯くと曝け出されたものが目に入って、思わず反らしてしまう。でも、俺を思ってこうなっているのだと思えば、嫌悪感はなかった。
思い切って、手で触れてみる。少し扱くように擦ると、それはぴくりと震えた。
「トモ、いいよ、そこまでしなくて」
髪を撫でて遠慮の意思を示すオミに、首を横に振る。
「俺、何にもできないけど、その、ご褒美…」
オミが少しでも喜んでくれるなら。
返事を待たずに手を動かし始めると、上から息を呑む音が聞こえた。
頭をオミの胸元に預けて、片腕で抱きつくようにしながら反対の手でオミを愛撫する。雄の匂いが強くなるにつれ、オミの吐息が熱と湿り気を帯びてくる。
「は…トモ…」
先端から溢れる先走りが指を伝って、ぬめりを塗り付けるように絡ませるとそれが大きく反応した。
「オミ、気持ちい…?」
「ん、そこ、いいかも…」
裏筋を強めに擦ると、オミが掠れた声で快感を伝えて来る。
髪にキスされて、お礼を言われているようで嬉しくなった。
もっともっと気持ちよくなってもらいたい。
どうしたらいい?
少し考えて、俺は髪を撫でるオミの手から抜け出るとそこに顔を寄せた。
粘液に濡れた先端を、舌先でぺろりと舐めてみる。同時にとぷっと溢れたのを、反射的にちゅっと吸い取った。
舌の上でぬるぬると遊ばせて、こくりと飲み込んでみる。
独特な味がするけど、危険なものじゃない。本能が大丈夫だと告げるのを信じて、今度は竿の部分に舌を這わせる。
根元から先端に向かって舐め上げて、雁首のくびれを引っ掛けて。自分が触って気持ちいい所を何度も舐めていると、
「猫みたい…」
上擦った声が降ってきた。

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