「は…ぁ…オミ、ゃっあ…」
「ん…」
指先でするのと同じように、尖らせた舌先でつつかれたり、吸われたり。
それ自体は気持ちいいのか悪いのか分からないのに、体は限界に向かって高まって行く。
「あ…もうっ…あ…!」
「トモ…?」
切羽詰まった俺の声に気づいたのか、オミが動きを止めて顔を上げ、目尻にたまった涙を拭ってくれる。
その手に触れると、優しく握り返してくれた。
「ごめん、嫌だった?」
ふるふると首を振る。
「じゃあ…」
オミの指先が胸の間に置かれ、つつっ…と臍のあたりまで滑って行く。
「ひうっ…」
「気持ちよかった?」
そう言って目を細めるオミは、どこかサディスティックな笑みを浮かべていて。
目が合った途端にまた、ひくりと震えるのが分かった。
「あっ…」
「…脱がすよ。いい?」
ベルトを緩めてフロントのボタンを外し、ゆっくりとファスナーを下げられる。
割とゆるめのパンツのはずなのに、勃ち上がったものが引っかかって思わず息を詰めた。
オミの手が下着ごと掴んで、そっと下げる。
羞恥に耐えながら目をきつく閉じて、されるがままそこが露になるのを感じた。
少しでも隠したくて膝を立てると、足首まですっかり抜き取って、丁寧に靴下まで脱がされる。
何も身に付けていない状態でオミの目の前にいるのだと思うと、恥ずかしくて死んでしまいそうだった。
なのに高められた体は直接的な刺激を求めて疼くことを止めない。
「オミ…」
オミはスウェットを脱いで自分も裸になると、俺の膝を開かせて脚の間に体を割り込ませた。
「…トモ、自分が今どんな顔してるか分かってる?」
「わ、わかんな…」
「俺をこんな風にさせる顔」
「あ…!」
手を導かれて触れさせられたもの。
想像していた以上に熱くて、硬くて…
先端のぬめりがオミも興奮していることを表しているようで、俺自身からもまたじわりと溢れる感覚があった。

「トモも、こんなに…」
「あぁ…っ!」
待ちわびた刺激。
オミの掌が俺自身を包み込んで、ゆるゆると上下に動き出す。
全く触れられないままほとんど限界まで高まっていたそれは、後から後から蜜を零してオミの手を汚していった。
くちゅくちゅとあられもない濡れた音がして、その音に俺の喘ぎ声が混ざって聞こえる。
「あっあっ、あん、っあぁぁ…」
「…は…興奮する…」
「あ、ああっだめ、ああ、あ、あぅ…!」
俺のものを扱く速度がどんどん速くなり、抗うことのできない快楽に半開きになった口の端からとろりと涎が垂れる。
「あっ、ぁっいく、も…っ」
絶頂を訴えるとオミは俺の太股に手をかけてぐっと開かせ、あろうことか先走りでぐちゃぐちゃになっているものを口に含んで吸い上げた。
瞬間、頭の芯が真っ白にスパークする。
「ふぁ、あ…っああぁ……!!!」
体が言うことを聞かず、自分のものではないみたいにビクビクと痙攣する。
一度達した後もオミが根元を扱き続けるのに合わせて何度か余韻を吐き出して、ようやく解放された時にはぐったりとシーツに体を投げ出したまま指一本動かせない状態になってしまっていた。
遠のきかけた意識の中、オミがごくりと喉を鳴らす音が聞こえた。
「ぁ…は…ぁ…」
未だ震えの収まらない体が、凄絶なオーガズムを物語る。
指が唇を辿る感触に気がついて薄く目を開けると、俺の顔を覗き込むオミの目があった。
「トモ、大丈夫?もうやめようか?」
「ん…」
首を横に振って答える。
せっかくここまで来たのに、途中でやめるなんて出来ないと思った。
今止めてしまったら、二度と出来ないような気がしたから。
それに…
「っ…、トモ…っ」
目の端に映った、勃ち上がったままのオミ自身に手を伸ばす。届き切らなくて指先が先端を掠めると、下腹部につきそうなほど反り返ったそれは微かに反応を示した。
「最後まで…して…」
「トモ…」
俺ばっかり気持ちよくしてもらって、オミがそのままでは何の意味もない。
オミが俺としたいと言ってくれたんだから、その気持ちに応えるためなら自分の体がどうなっても構わないと、この時思った。

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