下着ごと脱がせて、脚を開かせる。中心に息づくものはしきりに震えて、刺激を欲しがっているようだった。
「…触ってほしい?」
「んぁっ…」
つ、と指先で裏筋を辿ると、ぴくんと跳ねる様が可愛い。自分にも同じものがついているのに、トモのものはどうしてこんなにも可愛いものに思えるのかと思うと思わず笑みが浮かんだ。
トモが望むままに快楽を与えてあげたいとは思うが、今日はやりたいことがあるのだ。
「ごめんね、今日はこっち」
ベッド下の引き出しからローションを取り出す。ついでにゴムの包みも出して横に置いた。
初めはクローゼットに入れていたこれらも、最中にベッドを降りなくて済むようにと保管場所を変えたのだった。
ローションを指に絡ませ、後ろに指を伸ばして軽く触れる。ぬるぬると塗り付けて、ゆっくり指先を差し入れた。
「ん…」
最初はどうしても違和感があるのか、トモが少し眉を寄せる。だが痛くはなさそうだと思い、指を進めては抜き出し、しばらく入り口を慣らす。
トモの目がとろんとしてきたのを見計らって指をさらに奥まで埋め込み、指の腹で腸壁を探る。
頭の中で俊介に教えられたことをもう一度思い出した。

「いいか、男でも中に感じるとこがあんだよ。指入れたら腹の方を触ってみて、しこりがあったらそこが前立腺だ。聞いたことあんだろ?そこを弄ってやったら…多分すごいことになるぜ」

ニヤリと笑った俊介の表情にも言葉にも、どことなく自信が満ちているようだった。まるで経験に基づいたような…あまり詮索するのも悪いような気がして、聞くことはなかったけれど。

ともかくその教え通り、指先に神経を集中させて探り続ける。ふと感じた硬い所を押し上げるようにぐっと力を込めると、
「あ!」
ぎゅっと中が収縮するのと同時に嬌声が上がる。
見ると、トモ自身何が起きたのか理解できていない様子で戸惑いを露にしていた。
「な、何、今の……」
恐る恐る訊ねてくるのに答える代わりに、同じ場所をマッサージするように擦り上げる。
「あ、あっ、あ…んんっ!」
びくん、と震えると同時に、トモのものからとろりと乳白色の液体がしみ出した。
「トモ、ココ気持ちいい?」
聞くまでもなさそうだったが、認識させるために敢えて聞いてみる。トモは全身を震わせながら、目に涙を溜めてオミを見上げた。その表情はこれまでのものとは違い、新たな快楽を知り、それに引きずり込まれそうになっている…淫らとしか形容できない、男を誘う顔だった。
「…っ、」
下半身にずくんと重みを感じて、オミは思わずごくりと喉を鳴らした。
このまま絶頂まで導いたら、トモはどうなるのだろう…そう思うと、指を動かすのを止めることができない。
「あっ…ぁ、あ、やっ、ふ…っあぁ…っ…」
羞恥心が消えないのか手の甲を口に押し当てて抑えようとするも、そこを刺激されればすぐに漏れ出てしまう。トモの肌は上気してピンクに染まり、呼吸は浅く短い繰り返しになっていった。

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