初代拍手お礼文(1)「休み時間はまだ続く」


教室移動の途中、オミが急に忘れ物をしたと言い出した。
「何やってんだよもー、遅れちゃうだろ!」
「ごめん、何なら先行っててもいいし」
「…一緒に行くけど」
悪いねー付き合ってもらっちゃって、と頭をかきながら戻って行くオミに結局ついて行ってしまう俺。
惚れた弱みって恐ろしいよな…なんて思いながら、オミが机から資料のプリントを探すのを待っていた。
「あったあった」
「よし、ダッシュすれば間に合うから早く行こう」
俺の時計では授業開始まで3分を切っている。
渡り廊下の向こうにある東館での授業だから、ちょっと急がないと間に合わない。
「ちょい待ち」
急いで出ようとした俺の腕をオミがつかんで引き戻した。
「何だよっ、まだ忘れ物?」
「うん、トモも手伝って」
そう言うや、オミはいきなりキスをしてきた。
突然の事で固まっていると、そのまま舌が入ってくる。
「ん……っ、ん、ちょっ、オミ!」
舌を吸われて危うく気持ち良くなりかけたのを必死に抑えて、オミの胸に手を突っ張った。
「ふざけてる場合かよっ…早く行かないと…」
あー、俺きっと顔真っ赤だ。
抗議してもオミは俺の腰に回した腕を解いてくれない。
「ふざけてないって。言ったろ?忘れ物」
「だからそれが…っあ」
オミの手がずり上がって、シャツの中に入ってくる。
さわさわと脇腹を撫でられて、一気に鳥肌が立った。
もう一度唇が重なって、今度は本格的に深い口付けになった。
「ん…んんっ…ぁ…ッ!」
尖りかけた乳首を摘まれて、身体がびくんと跳ねる。
下肢まで疼いて来て、思わずオミにしがみついた。
「っダメ……、授業……」
うわごとのように呟いても、身体はオミに触られるままに素直に反応してしまう。
「このまま、フケちゃおうぜ」
遠くでチャイムの音が聞こえた。


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